根拠に基づく腰痛の原因と治療

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エンタプライズ発信〜メールマガジン【75】 2017. 7
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                                     より転載

 

根拠に基づく腰痛の原因と治療 - 腰痛治療の新常識(50)



                              長谷川淳史(TMSジャパン代表)

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腰痛に関する正確な情報には想像を絶するほどの治癒力があります。どうか情報の拡散にお力をお貸しください。

■AHCPR(米国医療政策研究局)の成人の急性腰痛診療ガイドラインに従うとX線画像検査は45%の患者に行なうことになるが、ESR(赤血球血沈降速度)を調べることによって悪性腫瘍の検出能力を落とさずにX線画像検査の実施率を22%に抑えられる。http://1.usa.gov/SlHCjf
……アメリカの医療政策研究局が発表した腰痛診療ガイドラインに従うと45%の患者がX線を用いた画像検査が行なわれてしまうという危惧があります。そのような不必要な放射線被曝を避けるには血沈値の測定が有効だという論文ですが日本の画像検査実施率はほぼ100%です。日本の医療が世界の常識とどれだけかけ離れているかがご理解いただけるかと思います。

■腰痛疾患で再手術を受けた患者179名を対象とした研究によると、手術の成功率は2回目で45%(20%は悪化)、3回目では25%(25%は悪化)、4回目では15%(45%は悪化)あることが判明。最初の手術が最後のチャンス。
http://1.usa.gov/QMz2p0
……再手術によって症状が改善しない見込みが50%以上あると聞かされても患者は手術を選択するでしょうか?医師自身が患者だったらこれほど確率の低い賭けに乗るでしょうか? だからこそ腰椎手術は最初の手術
が最後のチャンスだといわれるのです。

■2ヶ月以上病欠中の慢性腰痛患者975名を対象に教育プログラム群と標準的治療群を比較したRCT(ランダム化比較試験)によると、200日後における復職率は前者が70%だったのに対して後者は40%だった。新たな腰痛概念に基づくアドバイスはきわめて有効。
http://1.usa.gov/TYcE2e
……従来の常識を忘れて活動を再開しても危険はないこと、腰をかばって薄氷の上を歩くように恐る恐る歩かないこと、これまでに学んだ人間工学的に正しい腰の使い方を忘れること、むしろ身体を動かすと治癒が促進されることを教えるだけで従来の治療をはるかに凌ぐ成績が得られました。この効果は3年後も依然として保たれていたといいます。国際腰椎学会で最優秀論文賞を受賞した研究ですから、この事実を知らないか適切なアドバイスができない医療関係者は腰痛患者から手を引くべきです。治癒の妨げになります

■慢性頚部根性痛(3ヶ月以上持続)患者81名を対象に頚部椎間板切除術か固定術群・各種理学療法群・頚椎カラー群を比較した世界初のRCT(ランダム化比較試験)の結果、手術には保存療法を上回る効果がほとんどないことが判明
http://1.usa.gov/PVsSUC
……注意深い保存療法にもかかわらず頚部痛や上肢痛が3ヶ月以上続く患者には手術が必要だと考えられてきましたが、この研究によって手術の適応ではないことが示されたことになります。

■画像所見と非特異的腰痛に関する体系的レビューを実施した結果、X線撮影で確認できる異常所見(脊椎分離症・脊椎辷り症・潜在性二分脊椎・腰仙移行椎・変形性脊椎症・ショイエルマン病)と非特異的腰痛との間に関連性は認められない。
http://1.usa.gov/PVQhW8
……ただし脊椎変性(椎間狭小&骨棘&硬化像)は非特異的腰痛と関連性がありましたが、研究にバイアスがあった可能性を捨て切れないため、脊椎変性と非特異的腰痛の因果関係を示すエビデンス(科学的証拠)はないと結論しています。X線画像を眺めているのはよい暇つぶしにはなっても、レッドフラッグのない腰痛患者にはほとんど役に立たないということです。

■椎間板手術を要するほど重度の坐骨神経痛患者30名と健常者46名を対象にMRIで両者の違いを調べたところ、有痛性椎間板ヘルニア例は同程度の無痛性椎間板ヘルニア例よりリラックスしている時間が短かったことが明らかとなる。
http://1.usa.gov/QNWWDM
……同時に、有痛性病変では椎間板変性の程度がより進行していることが明らかになったものの、結論にいたるまでのエビデンス(科学的根拠)が不足しているとしています。
 

<発行> 産学社エンタプライズ
〒101-0061東京都千代田区三崎町2-20-7 水道橋西口会館3階
TEL:03-6272-9313 FAX:03-3515-3660  http://eppub.jp/

[編集室] TEL:042-735-1193  e-mail  info@eppub.jp
-------------------------------------------------------------------------

 

 

腰痛治療は医学的根拠のある説明、治療が大切です。

当院は腰痛のガイドラインに沿った治療を行っています。
 

 

 


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